離婚・男女問題

妻のホスト通いは不倫・浮気?慰謝料は発生する?【弁護士解説】

2018年4月27日

解説の執筆者:弁護士 浅野 英之

弁護士法人浅野総合法律事務所、代表弁護士の浅野英之(第一東京弁護士会所属)です。当事務所は「離婚問題」に注力し、豊富な実績を有しています。離婚は身近な問題ですが、実は多くの法的リスクを内在しています。

自身での解決が難しいとき、法律の専門知識を活用することで速やかに解決できることがあります。ぜひ一度当事務所へご相談ください。

ホスト不倫浮気慰謝料

男性側(夫側)の風俗・キャバクラ通いが夫婦間の問題となることがありますが、最近では、女性側(妻側)でも、風俗やキャバクラのように異性から接待されることを「娯楽」として楽しみ、不倫・浮気や離婚の問題に発展してしまうことがあります。

それが、今回解説する「妻のホスト通い」の問題です。

ホストクラブに毎晩のように入りびたり、ホスト通いをするようになると、お気に入りのホストと肉体関係をもってしまうことがあります。また、ホスト通いにはかなりのお金がかかるため浪費が進んでしまいますし、家事や育児をする時間もなくなってしまうおそれがあります。

今回は、妻のホスト通いに悩まされている男性側(夫側)の相談者に向けて、

  • 妻のホスト通いが不倫・浮気にあたるか
  • 妻のホスト通いを理由に慰謝料請求できるか

といった点について、離婚問題を多く取り扱う弁護士が解説します。

まとめ解説
男性側の離婚について知っておきたい全知識【弁護士解説】

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妻のホスト通いは浮気?不倫?

ホスト不倫浮気慰謝料

男女平等、女性の社会進出が話題となる現代において、「風俗・キャバクラは男の楽しみ」という考えは過去のものです。女性のために「他の男性とお酒を飲んで楽しみたい」という誘惑を叶えるホストクラブや、更には女性向けの風俗店も出現しています。

しかし一方で、結婚して家庭を築いている以上、配偶者(パートナー)に精神的な苦痛を与えるような楽しみ方は許されません。

そこで、まずはじめに、妻のホスト通いが浮気・不倫にあたるのかどうかについて解説します。

「不貞行為」とは

浮気・不倫のことを、法律用語では「不貞行為」といいいます。「妻のホスト通いは浮気?不倫?」という疑問に答えるためには、この「不貞行為」にあたるかどうかを検討する必要があります。

不貞行為について、民法770条1項1号では、「配偶者に不貞な行為があったとき」には、離婚の訴えを提起することができる(裁判で離婚できる)と定めています。

民法770条1項

夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

そして、最高裁判例では、この不貞行為について、「自由な意思に基づき、自己の配偶者以外の者と性関係を結ぶことをいう」(最高裁昭和48年11月15日判決)と判示しています。つまり法律でいう不貞行為とは、夫婦の一方が、他の異性と性交渉を行うことをいいます。

不貞行為にあたる行為をしたときには、裁判上の離婚原因となるほか、これによって負った精神的苦痛について、慰謝料を請求することができます。

お店のサービスでも「不貞行為」にあたる

「不貞行為」にあたるかどうかの考え方は、たとえ「お店のサービス」でも同じことです。たとえ「お店のサービス」でも、妻のホストクラブ通いが「不貞行為」として慰謝料請求の対象となったり、離婚原因に該当したりするケースがあるということです。

このことは、男女双方にあてはまることであり、夫側(男性側)のキャバクラ通い、風俗通いでも同様です。

女性であるからといって不貞行為にならないというわけでもありません。「男は浮気するもの」という時代はもはや古く、女性の浮気・不倫を理由とした慰謝料請求のケースもまた、実際に多く発生しています。

妻のホスト通いを理由に慰謝料請求できる?

では、次に、妻のホスト通いや、その遊び方によって、慰謝料請求できるかどうかについて、ケースごとに解説していきます。

ホストと肉体関係のあるケース

不貞行為(不倫・浮気)を理由とした、夫から妻への慰謝料請求、離婚請求では、「妻とホストの間に、肉体関係があるかどうか」ということが大きなポイントとなります。

前章で解説したとおり、民法上に定められた「不貞行為」(民法770条1項1号)は、肉体関係(性交渉)であるとされており、同様に、慰謝料請求の対象となる「不貞行為」もまた、肉体関係(性交渉)が存在する程度の違法性が必要だとされているからです。

したがって、妻が、ホストとの間で肉体関係(性交渉)をもっているというケースでは、夫婦の貞操を侵害していることが明らかであり、そのホストとの不倫・浮気の関係は「不貞行為」にあたり、慰謝料請求をすることができます。

ホストと肉体関係のないケース

これに対して、妻がホストに通い詰めているけど、肉体関係(性交渉)はない、というケースではどうでしょうか。つまり「ホストクラブに行って飲むだけ」、「ホストとアフター(食事)に行くだけ」というケースです。

このように肉体関係(性交渉)がないケースであれば法的には「不貞行為」にあたりませんが、それでも男性側(夫側)では、「それは不倫・浮気ではないか」という意見を持つ方が多いようです。

夫婦生活の平穏を害し、家庭環境を悪化させれば、たとえ「不貞行為」にあたらなかったとしても慰謝料請求の対象となることがあります。また、「不貞行為」でなくても、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)にあたり離婚請求できる場合もあります。

妻とホストとの間に肉体関係(性交渉)のないケースでは、次のような判断基準を参考にして、慰謝料請求できるかどうかを検討することとなります。

  • 妻がホストクラブに通う回数、頻度
  • 妻がホストクラブに通う時間帯
  • 妻がホストクラブに費消する金額
  • ホストクラブに通うことで家事・育児に影響する程度
  • ホストクラブに通うことで家族の時間を失う程度

証拠収集が重要

ホストクラブに頻繁に通っていると、LINEやメール、電話に、ホストからの営業の連絡や、食事のお誘いなどが来ることで、夫側に発覚するケースが少なくありません。これらの不貞行為の動かぬ証拠を収集することが必要です。

なぜホスト通いがいけないの?

ホスト不倫浮気慰謝料

では、ホストクラブ通いを原因として夫婦喧嘩になってしまった男女の例をみていただけますと、ホスト通いについての、男女の意見の差が明らかになるでしょう。

この夫婦(男女)の意見の差から、なぜ、ホスト通いが浮気、不倫となる可能性があるのか、その理由について、弁護士が検討していきます。

夫が稼いだお金を浪費する

ホストクラブを浮気、不倫だと考える夫側の意見の1つ目は、「自分が稼いだお金を、他の異性(ホスト)に貢がれるのは納得いかない」という意見です。特に、妻が専業主婦の場合にあてはまります。

確かに、妻が、夫のお金を使って、ホストに高額のプレゼントを購入しているような場合、この意見はもっともだと思います。

浪費の程度が激しい場合には、肉体関係がなくても「金銭の浪費」という点をとらえて、慰謝料請求の対象、離婚理由となるケースもあり得ます。

ただし、「夫の稼いだお金」とはいえ、夫婦の共有の財産であり、妻が全く使ってはならないわけではありません。要は、お金の使い方(浪費であるかどうか。)という点が重要となります。

女性は気が浮つく

「男女の価値観の違い」という夫側の意見は、自分はキャバクラや風俗に通っているけれども、ホストに通い詰める妻側への責任追及をしたい夫の意見としてよくある考え方です。

つまり、「男性は、カラダだけの関係を持つことができるが、女性は、性交渉をすると気が浮つく(浮気、不倫である)」というわけです。

しかし、一般論としてそのような考え方を持つ方がいるのはわかりますが、実際には男性も、キャバ嬢を好きになって高額のプレゼントを繰り返す、という方もいます。

「男だから」「女だから」という理由だけで浮気、不倫かどうかを判断するのではなく、ケースバイケースの検討が必要となります。

家庭の評判が悪くなる

妻がホストに通っているという噂がたつと、近所での家庭の評判が悪くなるのではないか、と心配する夫側の意見もあります。

確かに、「水商売」というものに嫌悪感、不快感を持つ人もおり、特に年配の方の噂話では、そのような悪口が広まりやすいことがあります。

ただ、ホストクラブもまたサービスであり、通い詰めて家庭環境を悪化させれば、近所の評判が悪くなることは、夫のキャバクラ通い、風俗通いも同じことです。

これもまた、家庭の評判を悪くするほどのホストクラブ通いかどうか、ケースバイケースの検討が必要となるでしょう。

子どもの教育に悪影響

「ホストクラブ通いは不倫だ!」と考える夫側の意見の4つ目は、ホスト通いは、子の教育に悪いのではないか、というものです。

特に、ホスト通いにはまると、深夜に外出することが頻繁になるので、夕食を作ったり、家族団らんの時間をとったりということが難しくなります。母親が、深夜に外出して朝帰り、ということを繰り返せば、教育に悪いことは明らかです。

「子の教育に悪い」という理由だけで、慰謝料請求したり、離婚理由としたりすることは、すぐにはできないものの、早急に、夫婦の話し合いの機会を持つのがよいでしょう。

「ホストと浮気・不倫」問題を弁護士に相談するメリット

ホスト不倫浮気慰謝料

夫婦間で、妻側のホストクラブ通いが問題となり、夫婦関係が険悪になってしまった場合には、まずは、夫婦間で、じっくりと話し合いの機会を持つことが重要です。

しかし、ホストに対して恋愛感情を持ってしまっている妻のケースや、ホストというだけで敵対視し、偏見を曲げない夫のケースなど、夫婦間での話し合いではもはや解決できない場合も少なくありません。

そこで、「ホストと浮気・不倫」問題について、弁護士に相談して解決をするメリットについて、説明していきます。

家庭問題を一括解決できる

離婚・不貞問題など、家族のトラブルを多く取り扱う弁護士法人浅野総合法律事務所では、「ホストとの浮気」という法律相談だけでなく、さまざまな相談が寄せられています。

妻側がホストと浮気、不倫をしているのではないか、というトラブルは、根本には、ホスト通いの原因となった、より大きなストレス、問題点があるケースも少なくありません。

「ホストと浮気したのではないか」という、慰謝料請求、離婚請求をすると、その他の家庭の問題がいっきに噴出し、夫婦双方から、多くの主張、反論がされることも多いでしょう。

家庭問題を一括解決するために、戦略的な考え方のサポートを、弁護士にお任せください。

感情的にならずに話し合える

問題がそれほど大きくなっていなかったとしても、夫婦間で当事者が話し合うことによって、感情的になり、問題をこじらせてしまうこともあります。

話し合いをスムーズに進め、お互いに譲歩できるところは譲歩した上で、円滑に話し合いをまとめるために、小さな問題であると思っても、弁護士に依頼するメリットがあります。

弁護士は、依頼者の目的のために方針、戦略を考え、全力を尽くします。

「妻がホストと浮気している問題は解決したいが、離婚はしたくない。」、「あまり大ごとにはしたくない。」という方であっても、戦略を一緒に検討することにメリットがあります。

証拠収集のサポートを受けられる

ホストとの不貞行為を理由として、妻に慰謝料請求をしたいと考えたとしても、訴訟などの法的手続で慰謝料を請求するためには、「不貞行為の証拠」が必要となります。

慰謝料請求の対象、離婚理由となる「不貞行為」とは、法的には、肉体関係(性交渉)であるとされていますが、肉体関係(性交渉)の証拠を確実に収集することは、素人には困難な場合が多いでしょう。

当事務所では、不貞行為の証拠収集を得意とする探偵事務所・興信所とタッグを組んで、不貞慰謝料問題に取り組んでいますので、信頼できる探偵事務所・興信所を紹介することができます。

離婚問題は浅野総合法律事務所にお任せください!

ホスト不倫浮気慰謝料

今回は「妻がホストクラブ通いを繰り返しているのでやめてほしい」という夫側、「ホストとの関係を疑われて、夫から離婚を切り出された」という妻側の法律相談に向けて、弁護士が解説しました。

「女性だから」とか、「ホストだから」という偏見は禁物ですが、ホストクラブに通うことが、不貞行為となるケース、浮気・不倫になるケースがあり、慰謝料請求の対象、離婚理由になり得ます。

特に、ホストとの間に肉体関係(性交渉)がある場合や、ホストに使うお金が高額となり、浪費が激しい場合には、夫婦関係の破綻の原因ともなりかねません。

ホストクラブ通いが原因で、夫婦関係のトラブルを抱える方は、ぜひ一度当事務所へ法律相談ください。

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