離婚・男女問題

義理の両親から離婚強要、嫌がらせを受けたときの対応方法

2020年10月12日

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義理両親離婚強要嫌がらせ

義理の両親から、離婚を強要されることがあります。いわゆる、舅や姑との不和の問題です。

妻側の立場で、夫の両親から「離婚してほしい」と強要されるケースはもちろん、夫側の立場でも、妻の両親から「離婚しろ」と強要を受けることもあります。いずれの場合も、離婚強要の理由として、妻側であれば「家事をやらない」「育児を放棄している」「無駄遣いしすぎ」など、夫側であれば「不倫」「モラハラ」「暴力、DV」などの問題点を責められることが多くあります。

夫婦間の問題は、あくまでも夫と妻の当事者間の問題です。夫婦間ではたとえ喧嘩をしても話し合って仲直りすることができます。しかし、実家にいる義理の両親が介入してきたときに、家族・親族との不和が離婚につながる大きな理由となることはよくあります。

そこで今回は、義理の両親とうまくいかない場合、特に、義理の両親から離婚を強要されてしまったときの対処法について、弁護士が解説します。

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義理の両親からの離婚強要の問題点

義理両親離婚強要嫌がらせ

義理の両親からの離婚強要行為には、次のような例があります。よくある嫁姑問題や、夫のマザコン問題をイメージしてみてください。

  • 妻の両親から電話で「娘と離婚してほしい。君には娘を任せてはおけない」といわれる。
  • 妻が実家に帰ってしまい、迎えに行っても義理の両親が妻に会わせてくれない。
  • 夫の両親から、「家事もろくにできないダメ嫁」といわれて離婚を迫られる。
  • 「あなたが息子を苦しめている。本人も離婚したいといっているから早く離婚してあげてほしい」といわれる。
  • 同居をしている夫の両親から、夫のいない日中に暴言、嫌がらせを受け続け、うつ病になってしまった。
  • 義理の両親が、配偶者(パートナー)に対して常に自分の悪口を吹き込んでいる。

義理の両親からの離婚強要、配偶者(パートナー)の親族との不和が、離婚につながってしまうケースの問題点には、共通した特徴があります。

夫側の立場でも、妻側の立場でも、義理の両親をはじめとした親戚との関係を良好に保たなければ、離婚が近づいてしまうおそれがあります。そこで、義理の両親からの離婚強要の問題点について、その特徴を弁護士がまとめました。

【問題点1】親は子どもの味方

問題点の1つ目は、親はどのようなことがあっても子どもの味方をする、ということです。

夫婦の生活は共同生活ですから、お互いに我慢をしなければならないことがあります。そのため、夫の言動、妻の言動についてはお互いに理解と我慢をしながら暮らしていることもありますが、義理の両親にとっては、そのことが我慢ならないことがあります。それは「親は子どもの味方」だからなのです。

親の立場からみると、自分の子どもがした悪いことは、あまりしっかりとは理解できていません。その反面、自分の子どもを不幸にしてしまうような配偶者(パートナー)側の非は、とても大きく見えるものです。

その結果、夫の両親であれば妻の、妻の両親であれば夫の、夫婦生活における悪いところをことさらに攻撃し、離婚強要につながってしまいがちです。なお、家庭内暴力(DV)のある場合には、家族・親族の精神的サポートが必要なのは当然です。

【問題点2】コミュニケーションが十分ではない

問題点の2つ目は、義理の両親をはじめとした親族とのコミュニケーションが十分ではない場合が多い、ということです。

結婚前には両家顔合わせなどの手順を踏んでいるにもかかわらず離婚強要をされてしまうのは、結婚後に義理の両親とのコミュニケーションをとる機会が不足していたことが理由の場合があります。

特に、義理の両親と同居をしていなかったり、義理の実家が遠方であったりする場合、年に何度も訪問することができないこともあります。年末年始、お盆のご挨拶程度になって、疎遠になってしまっていないでしょうか。

このようなコミュニケーション不足によって、夫婦間では話し合いで決着のついている問題も、遠方から見ている義理の両親にしてみれば非常に大きな問題に見えてしまい、離婚強要につながってしまいがちです。

【問題点3】配偶者(パートナー)が助けてくれない

問題点の3つ目は、自分の配偶者(パートナー)が、義理の両親との間のトラブルを仲介してくれるなどのサポートをしてくれない場合がある、ということです。

義理の両親が、離婚強要をしてくるとき、配偶者(パートナー)が壁になって守ってくれればよいのですが、そうではない場合があります。特に、配偶者(パートナー)にもやましいことがあるとき、そのような問題が起こりがちです。

例えば、妻側であれば自分の家事や育児の不足、夫側であれば自分の不倫やDV、モラハラなどの問題点は、仮に存在したとしても「棚上げ」しておきたいと思うのは当然の心理です。特に、自分の両親が自分の味方をしてくれているのであれば、そのことについてあえて自分から親に言い出しづらいことが少なくありません。

このことはよく、妻側の立場から「夫のマザコン問題」と取り上げられることが多いですが、自分にとって都合の悪いことを自分の両親には隠しておきたいと思うのは、妻側であっても同じことです。

義理の両親から離婚強要を受けたときの対処法

義理両親離婚強要嫌がらせ

義理の両親からの離婚強要や暴言、ひどい嫌がらせなどを我慢し続けてしまうと、精神的に大きなダメージを負ってしまいます。

義理の両親に問題があるとき、味方になってくれない配偶者(パートナー)は、家庭内でもモラハラ、DVなどを行う傾向にあります。耐え続けてしまうと、うつ病、適応障害、パニック障害などの精神疾患(メンタルヘルス)にかかってしまい、ますます家事や育児、仕事といった生活に支障を生じてしまいます。

そこで次に、義理の両親から離婚強要を受けたときの対処法について、弁護士が解説します。

義理の両親と別居している場合

義理の両親と別居をしている場合には、離婚強要をはじめとして、義理の両親から受ける嫌がらせの原因は、コミュニケーション不足にあることが多いです。今後も夫婦生活を続けていくのであれば、義理の両親との間の関係は、少しでも良好であったほうがよいでしょう。

そのため、まずは、義理の両親としっかりと話し合いを行うべきです。配偶者(パートナー)が問題を理解してくれる場合には、一緒に説明にうかがうこともよいでしょう。

ただし、夫婦間の関係も悪化しており、離婚を前提として話し合いを進めるときは、義理の両親からの離婚強要や嫌がらせは無視しておくべきです。離婚するかどうかは当事者間の気持ちの問題です。どのような条件で離婚をするか、離婚の原因がどちらにあるかといった話も、第三者である義理の両親の意見や気持ちに従う必要はありません。

義理の両親と同居している場合

義理の両親からの離婚強要を受けてしまうケースの中には、義理の両親と同居をしている場合があります。義理の両親側からしても、同居をしていると「家事や育児をしない」とか「モラハラ・DV」といった問題点がより大きく見えてしまい、強く責めたてられてしまうことがあります。夫婦間では些細な喧嘩で仲直りができたとしても、一緒に住む義理の両親が「自分の子どもに不幸な思いをさせたくない」という気持ちが強くなってしまっているケースです。

他方で、夫側の親が同居している妻側のご相談の中には、同居しているために、夫のいない日中に嫌がらせを繰り返し受けているケースもあります。

義理の両親と同居している場合には、人間関係が近くなり、接触回数も多くなることが理由でトラブルとなることが少なくありません。

このように、同居をしている義理の両親から離婚強要を受けてしまったケースでは、配偶者(パートナー)が味方になってくれない場合、速やかに別居をすることが適切な方法となることがあります。一旦休止期間を置くということです。このことは、離婚を目指す場合はもちろん、円満な復縁を求めている場合でもあてはまります。

配偶者(パートナー)の助けが得られない場合

義理の両親からの離婚強要を受けたときに、配偶者(パートナー)の助けが得られないことは、妻側でも夫側でも、深刻な問題として相談例が多くあります。パターンとしては、次のようなケースの相談が多くあります。

  • 【夫側の相談】
    :妻が義理の実家からの影響を強く受けており、義理の両親の言うなりになっている。
  • 【妻側の相談】
    :夫が、義理の母のいうことを常に聞いていて「マザコン」的な傾向がある。

配偶者(パートナー)の助けを得られる場合には、配偶者(パートナー)が自分の両親を説得すれば、離婚強要の問題は解決できます。しかし、夫婦間にも不倫やDV、モラハラ、性格の不一致といった問題が存在しているとき、義理の両親が介入することによって、夫婦間のひずみがさらに拡大してしまいます。

義理の両親から離婚を強要されているにもかかわらず、配偶者(パートナー)の協力が得られない場合には、離婚も選択肢に入れた上で、夫婦間での話し合いを行う方法を検討します。義理の両親が邪魔してきて夫婦間の話し合いができない場合には、別居をし、弁護士を窓口にして離婚協議を行ったり、離婚調停を申し立てたりすることがお勧めです。

離婚調停、離婚訴訟などの法的手続きに移行した場合には、義理の両親は、手続きに参加をしたり、口出しをしたりすることはできません。

離婚を決意した場合

最後に、義理の両親からの離婚強要の違法性はともかくも、結局は離婚を決意した場合です。特に、配偶者(パートナー)が義理の両親からの攻撃から守ってくれない場合には、幻滅して離婚に進む方も少なくありません。

このように離婚を決意した場合であっても、離婚をする際の条件について、義理の両親からの強要に従う必要はありません。義理の両親が離婚強要をしてくるときに突き付けてくる条件は、不利な条件であることがほとんどです。特に、義理の両親は、孫をかわいく思うことが多く、親権・監護権、面会交流、養育費といった子どもに関する条件が、大きな争点となります。

例えば、妻側の立場で、舅・姑から離婚強要を受けているとき、まだ幼い子どもでも「親権は当然に夫側」と主張してくることがよくあります。

そのため、離婚を決意した場合であって、義理の両親からの妨害行為の激しい場合には、離婚調停を申し立てることにより、親をまじえない当事者間での話し合いをしっかりと進めるようにしてください。義理の両親からの強い押し付けによって何が正しい考えかわからなくなってしまったときは、離婚問題に強い弁護士にご相談ください。

義理の両親からの離婚強要は離婚原因になる?

義理両親離婚強要嫌がらせ

ところで、義理の両親をはじめとした配偶者の親族との不仲は、離婚原因になるのでしょうか。

離婚を求める流れは、離婚協議、離婚調停、離婚訴訟の順番に進みますが、離婚協議、離婚調停はいずれも話し合いの手続きであり、離婚を成立させるためには、相手方の同意が必要となります。義理の両親からの退職強要を受けているような場合、離婚自体には争いがないかもしれませんが、非常に不利な離婚条件を押し付けられそうなとき、合意に至るのはそれほど容易ではありません。

一方で、離婚訴訟において、判決で離婚を認めてもらう場合には、次のとおりの民法に定める「法定離婚原因」(民法770条1項)が必要となります。

法定離婚原因(民法770条1項)

  • 妻側に不貞行為があったとき
  • 妻側から悪意で遺棄されたとき
  • 妻の生死が3年以上明らかではないとき
  • 妻が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
  • その他、婚姻を継続しがたい重大な事由

このうち、義理の両親をはじめとした配偶者の親族との不仲は「その他、婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたるかどうかが問題となるため、その程度が離婚をするのに相当する程度に達しているかが問題です。

次のような強度の離婚強要、嫌がらせに至っている場合には、離婚訴訟においても、離婚原因として裁判所に認めてもらえる可能性が高いといえます。

  • 義理の両親からの離婚強要、嫌がらせを受けているにもかかわらず、配偶者(パートナー)が見て見ぬふりをして助けてくれない。
  • 義理の両親から家庭内暴力(DV)、モラハラを受けている。
  • 配偶者(パートナー)が話を聞かずに自分の両親の味方しかしない。
  • 親族への対応について配偶者(パートナー)と意見が大きく異なり、これ以上夫婦生活を続けていくことができない。

なお、裁判所の審理では、証拠がとても重要視されます。そのため、義理の両親による離婚強要を理由に、離婚を認めてもらおうとするとき、その証拠を収集しておかなければなりません。

具体的には、義理の両親からの暴言、暴力、器物損壊行為があったことの録音、録画、写真、義理の両親から受けた被害の診断書、話し合いの経緯を証明する音声の録音やメール、LINE、メモなどが、重要な証拠となります。

義理の両親の法的責任

義理両親離婚強要嫌がらせ

次に、義理の両親が行ってくる離婚強要行為、嫌がらせ行為については、義理の両親に法的な責任が生じる場合があります。

義理の両親の中には、自分の子どものかわいさがあまって、その配偶者(パートナー)に対して必要以上につらくあたる方もいます。その中には、法律違反となる行為でも、感情的になって行ってしまう方がいます。

そのような過激かつ過剰な行為を未然に防ぐためにも、義理の両親の行為について責任追及ができることを理解しておいてください。なお、逆に自分の両親が、配偶者(パートナー)に対してこれらの違法行為を行っているような場合、あくまでも夫婦間の話し合いで離婚を進めるように説明、説得することがお勧めです。

損害賠償請求

夫婦間において、一方の行為によって他方が精神的苦痛を負ったとき、慰謝料請求を行います。不倫・浮気の発覚や、DV・モラハラなどの例で、慰謝料請求がよく行われます。離婚をする場合にはもちろん、離婚をしない場合でも慰謝料請求をすることがあります。

そのため、義理の両親からの離婚強要や嫌がらせを受けて、これによってうつ病、適応障害、パニック障害などの精神疾患(メンタルヘルス)にり患してしまったとき、慰謝料請求、損害賠償請求をすることを検討します。離婚強要行為によって義理の実家から離れなければならず、引越し代が必要となるような場合には、その実費についても損害賠償請求の対象となります。

配偶者(パートナー)が自分の親を説得せず、離婚強要、嫌がらせから守ってくれなかった場合には、離婚を求めると同時に、配偶者(パートナー)に対しても慰謝料請求を行う場合もあります。

告訴(刑事罰)

義理の両親からの離婚強要、嫌がらせ行為が、あまりにも過激かつ過剰なものとなったとき、義理の両親が刑事責任を負うことがあります。

例えば、次のような場合、義理の両親はそれぞれ、犯罪行為を行っていることとなり、刑事罰を負うこととなります。

罪名 行為の例 刑事罰
器物損壊罪
  • 同居している夫の両親が、日中の夫のいない間に、妻の私物を破壊した。
  • 義理の両親が離婚強要をして家に押し入り、家の物を投げて破壊した。
3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料
脅迫罪
  • 夫の両親から「息子と離婚をしてくれないと怖い目にあう」と脅された。
2年以下の懲役又は30万円以下の罰金
名誉棄損罪・侮辱罪
  • 妻の両親から「給料が安い」「甲斐性無し」「ぼんくら亭主」と嫌がらせをいわれた。
  • 夫の両親から「育児も家事もできない飯食い」「ダメ嫁」といじめられた。
  • 夫婦の同居する家の近所に、夫婦の悪評をばらまかれた。
  • 名誉棄損罪:3年以下の懲役若しくは禁錮または50万円以下の罰金
  • 侮辱罪:拘留又は科料
暴行罪・傷害罪
  • 義理の両親から暴力を振るわれて、ケガを負った。
  • 暴行罪:2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料
  • 傷害罪:15年以下の懲役又は50万円以下の罰金

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義理両親離婚強要嫌がらせ

今回は、義理の両親から、離婚を強要されてしまったときの対処法について弁護士が解説しました。義理の両親からの離婚強要は、妻側における「嫁姑問題」はよくいわれていますが、それだけでなく、夫側においても被害を受けるおそれのあるものです。

配偶者(パートナー)との関係がうまくいっていればよいですが、うまくいってくれないときには味方をしてくれず、四面楚歌の状態でとても居心地の悪い思いをします。配偶者(パートナー)が自分の親に、自分に都合の悪いことを伝えていないとき、一方的に責めたてられることとなるでしょう。

しかし、離婚をするかどうかはもちろん、どのような条件で離婚するかについても、夫婦が当事者間で決めるべき問題であり、義理の両親といえども口出しをすることは不適切です。

義理の両親からの離婚強要、嫌がらせをはじめ、離婚問題にお悩みの方は、ぜひ一度、当事務所へ法律相談をご依頼ください。

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