ご相談予約をお待ちしております。

LINEは不倫の証拠になる?トーク履歴を証拠に慰謝料請求する方法

不倫浮気の証拠LINE

LINEがメッセージアプリとして一般に普及し、不倫・浮気の相手との連絡もLINEで行われることが多くなりました。不倫の日時・場所をLINEで約束する例のほか、恋人気分の会話や性的な会話をLINEで行っている例もあります。

そのため、夫(または妻)の言動に疑問を感じ、LINEをこっそりのぞき見して不倫・浮気の事実を知ることがよくあります。

夫(または妻)の不倫・浮気で裏切られたとき、慰謝料請求することができます。このとき、不倫・浮気の事実を示すようなLINEを発見していると、そのLINEのトーク履歴を不貞慰謝料を請求する際の証拠として役立てることができる場合があります。LINEのやりとりしか証拠がないときでも、慰謝料請求できるケースは少なくありません。

なお、一方で、入手したLINEの内容が、不貞行為を証明するのに十分でないときは、ほかの証拠を収集する努力をすべき場合もあります。

今回の解説では、

  • LINEが不倫・浮気の証拠になることについて
  • 「不貞行為」の証拠となるLINEにどのようなものがあるか
  • LINEを証拠として活用するための注意点

といった不貞慰謝料請求の法律知識について、弁護士が解説します。

目次(クリックで移動)

解説の執筆者

弁護士 浅野英之

弁護士法人浅野総合法律事務所、代表弁護士。

弁護士(第一東京弁護士会所属、登録番号44844)。
東京大学法学部卒、東京大学法科大学院修了。

\相談ご予約受付中です/

LINEと不倫・浮気の証拠について

不倫浮気の証拠LINE

LINEは不倫・浮気の証拠になる

結論から申し上げると、LINEは不倫・浮気の証拠となります。

夫(または妻)が慎重に、隠れて不倫相手と密会しているとき、LINEしか証拠が入手できないということも少なくありませんが、それでも慰謝料請求はできますからあきらめてはいけません。

肉体関係(性交渉)の証明が必要

不倫・浮気のことを、法律用語で「不貞行為」いいます。不貞行為は、民法770条1項1号の法定離婚原因と定められていることから裁判で離婚できる理由になるほか、これによって被った精神的苦痛について慰謝料請求が可能です。

ただし、不貞行為とは、肉体関係(性交渉)を有するかこれに準ずる程度の違法性がある必要があり、「LINEのトーク履歴で仲良く会話していた」、「好き、愛してるとメッセージを送っていた」というだけでは、不貞行為を証明するには不十分といわざるをえません。

不倫・浮気をしていたのではないか、他の異性と仲良くしていたのではないか、という疑いを抱いたとしても、LINEのトークから証拠収集するにあたって重要なことは、肉体関係(性交渉)の証明までできるかという点です。

そのため、結局はLINEのトーク内容次第で、ケースバイケースで判断しなければなりません。

「不貞行為」の証拠となるLINEにはどのようなものがあるか

LINEを不貞の慰謝料請求の際に証拠として活用するためには、肉体関係(性交渉)をもっていることが明らかになるLINEを入手しなければならないことを解説しました。

この点から「不貞行為」の証拠となるLINEには次のような例があります。

性行為中の写真・動画

性行為それ自体を直接的に証明する、いわゆる「直接証拠」を入手できれば、不貞行為の証拠として十分です。例えば、本人の顔がはっきりわかる形で性行為中の写真・動画などを入手できれば証拠として最適です。

LINEのトーク履歴で、不倫相手と卑わいな画像を交換している夫(または妻)であれば、直接証拠を入手することができます。

性行為をしたことを示唆するLINEのトーク

性行為中の写真・動画などの直接長湖を入手できないことがほとんどであるため、次に検討するのは、LINEのトークで「性行為をしたであろう」と示唆されるようなものがないかどうかという点です。

性行為をしたことを示唆するLINEのトークは、不貞行為をしたことを間接的に証明する、いわゆる「間接証拠」として役立ちます。例えば「昨夜は気持ちよかった」、「またなめてほしい」といった類の内容があれば、不貞行為を証明するのに十分な証拠といえます。

ただしトークの流れによっては「冗談だった」、「からかっていた」などの反論を許してしまいかねないため、1つ入手しただけで満足せず、このようなLINEのやりとりを複数入手しておくことが大切です。

他の異性と性行為したことを認めるLINEのトーク

あなたとのLINEのやりとりで、追及を受けた結果、他の異性と性行為したことを認めるというLINEを送ったとき、そのトーク履歴もまた、不貞行為の証拠となります。

夫(または妻)は、自分に不都合なLINEをすぐ削除してしまうことが多いため、あなたの側で確実にLINEのトーク履歴を保存しておくことが重要です。

なお、相手があなたの追及に対して、不貞行為をしたことを認め反省しているときには、今後不倫・浮気をしないという内容の誓約書を書かせておくことも、不貞慰謝料の証拠として有効です。

LINEを証拠として活用するための注意点

LINEのトーク履歴を、不倫・浮気の証拠として活用するためには、裁判所で証拠としての価値を十分に認めてもらえるようにしなければなりません。証拠収集の方法が不適切だと、偽造したのではないかと疑われたり、証拠収集方法が違法なのではないかと反論を受けてしまったりするおそれがあるからです。

このような不適切な証拠収集だと、せっかくのLINEの証拠価値が薄れてしまいます。そこで次に、LINEを法的に有効な証拠とするために、証拠収集の際に注意すべきポイントを解説します。

LINEの画面を写真にとる

まず、夫(または妻)のLINEに、前章で解説したような肉体関係(性交渉)を示すようなトークがあるときは、LINEのトーク画面を開き、その画面を自分のスマホで写真撮影してください。

画像のスクリーンショットなどしかないと後から加工・偽造したのではないかと疑われるおそれがありますが、携帯の画面を写真撮影しておけば、加工・偽造したという疑いを回避することができます。

証拠価値をより高めるために、LINEの画面を写真撮影するときは次のことに注意してください。

  • 不貞行為を示唆するやりとりと、その前後を撮影する
    文脈によって「冗談だった」、「性交渉という意味ではない」などの反論を避けるため、会話の流れがわかる部分を証拠化する必要あり
  • 日時がわかるように撮影する
    LINEのトークをさかのぼって、日時がわかる部分を撮影しておくことで、不貞行為がいつ行われたか証明する
  • スマホ本体が写るように撮影する
    スマホ本体を写すことで、夫(または妻)の携帯であり偽造していないことを示す
  • 動画で撮影する
    時間がないとき、LINEトークをスクロールしながら自分のスマホで動画撮影しておく方法がおすすめ

LINEのトーク履歴をバックアップし、自分の携帯に送る

次に、LINEの機能を使ってトーク履歴のバックアップをとり、自分の携帯に送っておくようにしてください。特に、不倫期間が長くトーク履歴が長かったり、すべて写真撮影をしている時間がなかったりするときに有効な方法です。

不倫相手とのLINEのトークがかなり長いことがありますが、一部だけ切り出して証拠とするだけでは不十分なことがあります。

例えば、肉体関係(性交渉)を示すごく一部しか証拠をもっていないと「前後の文脈を見れば冗談だとわかる」、「その部分は嘘をついた」などと反論を受けてしまうおそれがあり、全体の話の流れを知っておくことが重要だからです。

不倫相手を特定する

LINEのトーク履歴から不倫・浮気を発見したときには、トークの内容やその他の情報などから不倫相手を特定しておくようにしてください。

特に、用心深い配偶者(パートナー)は、不倫相手のLINEの名前を、まったく関係のない友人の名前などに変更するといった方法で不倫・浮気を隠そうとすることがあります。このようなとき、そのLINEの画面だけを撮影しても、誰とのLINEなのかがわからず、不貞行為の証拠として十分とはいえません。

このようなとき、そのLINEの相手のプロフィール画面や、電話帳の登録情報などもあわせて入手したり、LINEのトークの内容を詳細に見たりすることによって不倫相手を特定できることがあります。

相手にばれないように証拠収集する

スマホを開いてLINEから証拠収集するときは、夫(または妻)にばれないように行うことが重要です。この点で、不倫相手からのトークに既読をつけない、自分の携帯にバックアップを送ったときは送信履歴を削除するといった注意が必要です。

特に、なお、ホテルでの待ち合わせのLINEなど、非常に疑わしいものの必ずしも肉体関係(性交渉)があったとは言い切れないLINEトークしかないとき、証拠収集していたことがばれてしまうと、今後十分な証拠が入手できなくなるおそれがあります。

証拠が不十分なときは、まだ知らないふりをして泳がせながら探偵・興信所に調査を依頼するのがおすすめです。

LINE以外のスマホの中身をチェックする

LINEはみんな連絡用に使っているため、より慎重な人は、Facebookメッセンジャー、カカオトーク、Chatworkなど、他のメッセージアプリを不倫の連絡用に利用していることがあります。

スマホを見ることができたのであれば、LINEの証拠収集とともに、上記のようなメッセージアプリや出会い系、マッチングアプリなど、怪しげなアプリが入っていないかもあわせてチェックしておきましょう。

パスワードなどでLINEを見ることができないときの対応方法

不倫浮気の証拠LINE

LINEはパスコードロックをかけることで、パスワードを入れなければトーク画面を見られないようにすることができます。スマホ自体が指紋認証でロックされていることも多いです。不倫・浮気をしてやましい気持ちがあれば、このようなロックを活用している人も多いことでしょう。

そこで、夫(または妻)のLINEにパスコードロックがかかっていたときの対応方法と、証拠収集方法が違法ではないかとの反論を受けたときの対処法について解説します。

LINEを見せられない理由を聞く

紛失・盗難時のセキュリティなどのため、スマホ自体にパスワードを設定している人は多いですが、LINEにパスコードロックをかけている人はそれほど多くなく、その人なりの理由や考え方があるといえます。

そのため、夫(または妻)が不倫・浮気している疑いがあり、LINEにパスコードロックをかけていたとき、まずはLINEを見せてもらえるよう依頼するとともに、ロックを解除できない理由を聞く方法がおすすめです。むしろ、LINEを見せることを強く拒絶したり、不倫・浮気をしていることを強く否定したりする対応であれば、疑いを強めざるをえません。

なお、このようにカマをかけて探りを入れると、相手が警戒して証拠が入手しづらくなることもあるため、他の証拠が収集できているかどうかも含め、タイミングを見計らって行う必要があります。

勝手にロックを解除してLINEを見てもよいか

寝ている間にこっそりと夫(または妻)の指を拝借して指紋認証を突破したり、LINEのパスコードを調べてロックを解除したりして中身を見る行為は、むしろあなたが法的な責任を負うおそれがあります。

  • 民法上の責任:プライバシー侵害
    プライバシー侵害として不法行為(民法709嬢)にあたり、損害賠償請求を受けるおそれがあります。
  • 刑法上の責任:不正アクセス禁止法違反
    IDやパスワードを悪用して権限のないアクセスを行う行為に対し、「3年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科せられます。

これらの法的責任が理論上は考えられるとしても、民事事件の裁判では、これによって入手したLINEなどの資料は、証拠として活用することができます。民事事件の裁判では、証拠収集があまりに違法性が強く、公平性を損なうような場合でなければ証拠として使えなくなることはありません。

むしろ、不倫・浮気をする人はパスワードや指紋認証によって隠そうとするのが普通で、これらを突破して得たLINEのトーク履歴が証拠として利用できないとしたら責任追及はできなくなってしまい、妥当とはいえません。

なお、プライバシー侵害で損害賠償請求できるとしてもその金額は不貞慰謝料より低額で割に合わず、不正アクセス禁止法違反で警察に告訴しても捜査を開始してくれる可能性は低いと考えられます。

不貞慰謝料請求は浅野総合法律事務所にお任せください!

不倫浮気の証拠LINE

今回は、不倫・浮気をされてしまったときに、不貞慰謝料を請求するための証拠としてLINEのトーク履歴を利用することができるという点と、その際に注意すべきポイントなどについて解説しました。

LINEは不倫・浮気の証拠になります。慰謝料請求の対象となるような「不貞行為」があったことをLINEだけで証明するのはなかなか難しいことも多いですが、あきらめてはいけません。

LINEをどのように証拠として活用すべきかは、その内容によっても変わるため、まずは適切な方法で証拠を収集し、ばれないうちに弁護士に相談することがおすすめです。

不倫・浮気をされているのではと疑わしい方は、法的に有効な証拠を収集するためにも、ぜひ一度当事務所へご相談ください。

目次(クリックで移動)
閉じる