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弁護士 水野 博文

弁護士 水野 博文

Hirofumi Mizuno

経歴

  • 明治大学法学部卒業
  • 名古屋大学法科大学院終了
  • 弁護士法人浅野総合法律事務所

保有資格・所属団体等

インタビュー

弁護士水野博文が大切にしている信念について知っていただき、当事務所へのご相談やご依頼を検討中の方が、最初の一歩を踏み出す助けになりましたら幸いです。

本インタビューでは、弁護士としての活動において心がけていることについてもお話ししておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

弁護士を志した理由

地元の困っている人を助けたかった

弁護士を志した理由を教えてください。

私の実家は、江戸時代から鰻屋を経営しており、長男である私は、高校2年生までは家業を継ぐつもりでした。

しかし、小・中・高と長年にわたり、地元(岐阜県)の友人に助けられたこともあり、鰻を焼くこと以外で、様々な問題を解決し、地元に貢献できる仕事をしたいと思っていました。高校3年生になり、将来の進路を真剣に考えたとき、自分のこれまでの思いを実現する仕事として「弁護士」が合っていると思い、志すことを決めました。

老舗の稼業を継がないというのは、大変な決断ですね。

家業を継がないと告げたときは、数週間、誰も口を聞いてくれませんでしたが、現在は家族の理解も得られ、自由に進路を決めさせて頂いた家族に感謝しています。

弁護士を志望した動機が日々の業務にどのように影響していますか。

人のトラブルを解決するためには、どのような悩みや問題を抱えているか、きちんと話を聞くことが大切です。

弁護士は、自身の知識や経験に基づいて、その範囲内で問題を解決しようとする傾向が強いと思います。もちろん、問題の解決にあたって知識や経験が役立つこともあります。しかし、過去に似た事件を経験していても、あくまで「同じような事件」であって全く同一ではありません。じっくり相談者や依頼者の話をお聞きすると、想定していた事件とは全く違うケースもあり、新たな問題点が出てくることも少なくありません。

そのため、私は、日々の業務において、背景事情も含めて幅広くお聞きするため、可能な限り難しい法律用語を使わず質問するなど、聞き方に工夫をこらしています。また、時間の経過と共にお気持ちに変化が生じることもありますので、依頼者と密に連絡を取り、お悩みなどを伺うようにしています。

かつて、地元の友人が「人間の耳が2つ付いており、口が1つしか付いていない理由は、話すことの2倍、人の話を聞くようにできている」と言っていたことを思い出すと共に、その言葉の大切さを実感しています。

弁護士としての活動

民事・刑事問わず幅広い分野に携わる

弁護士として、どのような案件を取り扱っていますか?

民事・刑事問わず、幅広い分野の業務に携わっています。当事務所の得意分野である労働問題はもちろん、刑事、交通事故など、様々な分野を担当しています。

弁護士の業務は、民事と刑事に分類されることばありますが、両者は相互に関連することもあります。例えば、解雇について依頼をいただいた後、業務上横領などの刑事事件に発展するケースもあります。そのため、幅広い知識を付け、様々な分野の事件を経験することが、迅速な問題の解決に役立ちます。

幅広い分野を担当している強みとしては、複眼的な視点から将来生じる可能性のあるトラブルやリスクを想定して、事前にアドバイスを提供できます。トラブルやリスクを事前に対処することで、事後的に対応することと比較して時間と費用を削減でき、依頼者の経済的・精神的な負担を軽減することができます。

弁護士の仕事にやりがいを感じるのは、どのようなときですか?

依頼者の利益を実現し、依頼時より少しでも満足される形で事件を終了することができたときが一番やりがいを感じる瞬間です。例えば、事件が終了した際、対面やメールにて、依頼者から感謝のお言葉を頂く時などです。

色んな方から「裁判で勝ったときが一番うれしいでしょ?」と言われることがあります。もちろん、勝訴判決が得られた場合も依頼者の利益に繋がるためやりがいを感じる場面の1つではありますが、事案によっては、判決に至るまでの期間や精神的なご負担を考えれば、交渉や和解の段階で早期に解決した方が、依頼者の満足に繋がることもあります。

そのため、私は、判決、和解など、終了の形式にこだわらず、依頼者に納得していただける形で事件を終えることを目標に日々の業務を行っています。

ところで、話はすこし変わりますが、水野先生は、ご趣味はありますか?

幼い頃から野球やサッカーをしていたこともあり、よくスポーツを観戦します。スポーツ観戦は、一喜一憂できる楽しみもありますし、契約更改、出資関係などの契約関係や経営に関する部分も面白いです。

また、旅行も趣味の一つです。車や電車で各地を巡っていると旅行先の人々と交流できることに加え、地域の歴史や食文化など多くのことを学べるので、連休があればよく旅行をしています。

関西と関東では、鰻の焼き方、捌き方やたれの濃度なども異なりますので、その点を旅行先で確認することも旅行の楽しみの一つにしています。

弁護士としての心構え

日々の修行、継続的な努力

弁護士として心がけていることはありますか?

弁護士は、依頼者の利益を最大限に実現するよう努力するのは当然ですが、客観的・第三者的なアドバイスを心がけています。

感情が先行することで、本来であれば早期に解決できた事案にもかかわらず、適切なタイミングを逃し、事件を長期化させ、最終的には依頼者の利益にならない場合もあります。そのため、私は、裁判例や経験などを交え、今後の展開を見通しつつ、客観的かつ第三者的な視点からもアドバイスすることを意識しています。

座右の銘はありますか?

鰻屋の世界には、「串うち三年、焼き一生」という言葉があります。様々な解釈のある言葉ですが、私は、鰻を焼き、うなぎ丼を一杯完成させるためには、試行錯誤をし、継続的な修行が必要であるという意味だと考えています。この考え方は、弁護士の仕事にも通ずるものがあると考えて、日々の業務を行っています。

将来目指す弁護士像

弁護士の経験を武器に、地域社会に貢献したい

今後積極的に取り組んでいきたいことはありますか?

私が子供の頃は、携帯電話はメールや電話をする程度の媒体でした。そのため、商品を注文したり、遠方の人とリアルタイムにやり取りできるツールになるとは想像もできませんでした。

通信技術等の発達に伴い、生活が便利になると共に、経済の発展スピードがとても速くなっています。生活様式が変化すれば、法律問題も必然的に生じます。新しい問題にも迅速に対応できるよう、最新の情報を取り入れ、知識を深めていきたいです。

弁護士として目指す方向性や理想像はありますか?

弁護士を目指した理由に関連しますが、最終的には自身の知識や経験を地元に還元し、様々な問題を解決できる弁護士になりたいです。具体的には、地元の飲食店などの中小企業の企業法務や、一般民事を扱う弁護士を目指しています。

中小企業は、大企業に比べ、契約関係が書面によって適切に管理されていないことも少なくありません。仮に管理されていても、内容が最新の法令に対応していない場合も多く見られます。特に地方の中小企業では、社員数も少なく、問題があるとは認識しながら、様々な理由により対処できていない現状もあります。将来においては、そのような企業を減らし、少しでも地域社会に貢献することを目標にしています。

企業法務においては、労使双方の立場で、物事をバランスよく理解する必要があります。偏った知識や経験では見立てを誤り、アドバイスが不正確になるおそれがあるからです。そのため、分野を問わず、幅広く事件に携わっていきたいです。

最後に、弁護士に相談するか迷っている方にメッセージをください。

ご相談者の中には、「こんな問題を弁護士の先生に相談してもいいのですか?」と仰る方もいらっしゃいます。

しかし、弁護士に相談してはいけない相談などありません。法律問題は、誰にでも生じている可能性がありますので、相談の経緯や周辺事情を伺う中で、重大な法律問題を発見できるケースもあります。

お悩みを抱え込んでいる間にも時間は過ぎてしまいますので、小さな問題だと思われることでも、積極的にご相談頂くことをお勧めします。