弁護士 久保川 真
Kubokawa Makoto
インタビュー
弁護士久保川真が大切にしている心構えや理想を知っていただき、当事務所へのご相談を検討されている皆様に、気軽にご相談いただけるよう、ぜひ下記のインタビューをご覧ください。
本インタビューでは、弁護士として業務に取り組む際に心がけていることについてもお話しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
弁護士を志した理由
バーテンダーとして磨かれた接客力
ーー 弁護士を志したきっかけを教えてください。
大学時代に少年院を見学する機会がありました。そのとき、少年たちの可塑性、罪を犯しても更生する可能性の大きさに接しました。非行があって逮捕された直後から少年たちのかたわらで弁護士としての関与を開始し、少年の将来につながる弁護活動をしたいと思ったのがきっかけでした。
法律は決まったものとして定められているにもかかわらず、社会の様々な事象や時代の遷移に伴って解釈は様々です。
ーー 弁護士になった経緯はどのようなものですか?
「法律という分野は面白そうだ」という漠然とした理由で法学部に入学したものの、サークル活動やアルバイトにいそしむ時期もありました。大学4年時、先輩に連れて行ってもらったバーの店主に声をかけられ、卒業後はバーテンダーとして働きました。
バーに来店するお客様には、身近な法律問題を抱える方も多く、話を聞くうちに大学時代に志した弁護士の夢を思い起こし、一念発起してロースクールに入学しました。バーテンダーで貯めたお金で受験できるロースクールは2校までだったことも懐かしい思い出です。苦労しましたが、努力のかいあって無事に合格して弁護士となることができました。
ーー バーテンダーとしての経験も実になっているわけですね。
大学生の頃は、漠然と弁護士になりたいと思っていましたが、24歳の頃から、弁護士になる以外のビジョンが思い描けないと感じるようになりました。
バーテンダー時代は、とても楽しく充実した毎日を過ごしましたが、「本当に自分のやりたかったことなのか」と自問するうちに、目の前のお客様の悩みを解決できるのは、弁護士になることではないかと決意するに至りました。
長年接客業をしていたこともあり、「弁護士」こそ、自分の対人スキルを存分に活かせる職ではないかという自負も芽生えました。
弁護士としての活動
依頼内容の正確な把握に努める
ーー 現在、弁護士として、どのような案件を取り扱っていますか?
労働問題、離婚問題、相続問題、医療問題、その他損害賠償請求事案など、多種多様な案件を取り扱っています。
当事務所の特徴として、様々な案件を扱うため、「多様性」が求められます。弁護士は、一般にイメージされる「法律の専門家」という側面だけでなく、あらゆる対人スキルや柔軟な思考、対応力が求められる職業だと日々実感しています。
多種の案件を扱うことは、私の対人スキルが存分に発揮できると共に、弁護士として重要な総合的スキルの向上にもつながっています。
ーー 仕事をするにあたって気を付けている点を教えてください。
まずは、依頼者の要望を正確に把握するよう努めています。
表面的な会話のやり取りだけでなく、ご依頼者の置かれた客観的な状況や、発する言葉のニュアンス、温度感などを感じ取り、正確に把握しなければなりません。弁護士の仕事は、法に則って主張を展開する「訴訟活動」ばかりをイメージしますが、裁判外での交渉やコミュニケーションも同じくらい重要な仕事です。
交渉は人と人とのコミュニケーションなので、依頼者でも相手方でも、対面する相手とどのようにコミュニケーションをとっていくか、常に考えるようにしています。
ーー 弁護士としての仕事にやりがいを感じるときは、どのようなときですか?
大切なことはご依頼者にとって満足いく解決となることに尽きます。
戦略を立て、相手のリアクションに応じて柔軟に対策を練り、思考を巡らせて成果を得て、ご依頼者と喜びを分かち合うことは何よりのやりがいです。一方で、第三者として紛争に関わる立場なので、できれば双方にとって良い解決を導くことは理想だと考えています。
そのような考えから、相手の言い分も聞いた上で、調整を行い、双方にとってより良い形で紛争を解決できた瞬間は、とてもやりがいを感じます。紛争の相手方からも感謝されることもあるので、素直に嬉しいです。
弁護士としての心構え
親しみやすく接しやすい弁護士
ーー 自分をどのような弁護士だと思いますか?
「どのような弁護士か」は、皆様からご評価いただくことが一番と考えます。親しみやすく接しやすい弁護士、と評価していただければ非常に光栄です。
弁護士は「堅苦しい職業」と思われており、実際にそういう弁護士もいます。しかし、親しみやすく接しやすい弁護士であれば、ご依頼者からの「本音」を素早くキャッチでき、後悔のない方針決定や紛争解決につなげることができます。
幼少期は親の転勤で様々な環境に適応して生活してきたこともあり、固定観念にとらわれず、フットワークは軽いです
ーー 座右の銘を教えてください。
私の座右の銘は、「実るほど頭が垂れる稲穂かな」です。
謙虚さを大切にしています。成果が見えると焦ってしまうことは誰しもあることです。しかし、弁護士という仕事は、小さなミスが取り返しのつかない事態を招くこともあるので、常日頃から自分に言い聞かせています。
普段から謙虚に精進する姿勢を崩さず、依頼者のリスクを最小限にすることを常に意識しています。
ーー ご自身の弁護士としての強みはどのような点ですか?
学生時代から接客サービスに関わる仕事をしており、他人とのコミュニケーションをよく取る環境にいました。接客業では、お客様の気分や感情の温度を素早くキャッチし、時にはご不満がある場合にもどう臨機応変に対応するかが非常に重要です。これは、弁護士の仕事でも同じことが言えます。
そのため、接客業で身に着けたコミュニケーション能力、現場での対応力を強みに、相手との交渉や裁判所での折衝に臨んでいます。
弁護士として目指す将来像
真に依頼者に寄り添える弁護士でありたい
ーー 今後積極的に取り組んでいきたいことはありますか?
一般民事の案件を幅広く扱っていますが、今後は企業法務の分野にも取り組んでいきたいと考えています。紛争予防の観点から法的なアドバイスを行い、労使トラブルを最小限に抑えるにはどのように対策すべきかなど、これまで労働者側の弁護活動を通じて得た経験を還元していきたいです。
また、弁護士を志望した動機の一つでもあって、少年事件に積極的に取り組んでいきたいです。非行に至る原因の一つは社会の歪みによるものと考えます。先の長い非行少年たちを更生させるのは、社会の一員である我々の使命であり、少年たちの未来を明るいものとしていきたいです。
ーー どのような弁護士を目指していますか?
堅苦しくなく接しやすい弁護士であり続けたいと思います。
とはいえ、ご依頼者が抱える法律問題は、人生の分岐点ともなりうる局面なので、責任をもってメリット・デメリットをお示しし、取り得る法的手段を分かりやすく説明し、真に依頼者に寄り添える弁護士を目指してまいります。
ーー 将来目指している方向性はありますか?
固定観念にとらわれず、目の前にいるご依頼者に対し、どのようなサービスを提供できるかを常に考えています。法律の専門家として当然に提供すべきリーガルサービスだけでなく、相手方の思考や感情を想像し、あらゆる局面に柔軟かつ適切に対応できる弁護士の究極形態を目指しています。
他の弁護士には真似できないほどの対人関係スキルを日々磨いていくことでたどり着けると信じています。
ーー 最後に、弁護士に相談するか迷っている方にメッセージをください。
弁護士に相談するかどうかを迷っているということは、既にご自身の中でやり切れない想いが募っているのではないでしょうか。
ウェブ上の解説記事で自分の境遇と似た法律問題の解決策を探す人も多いと思います。ですが、インターネット上の情報はあくまでも一般論です。私自身、多くのご相談を聞いていても、同じ案件は一つとして存在しないと日々感じています。
我々はご相談いただく内容にしっかり耳を傾け、目の前のご相談者に我々ができるサポートを個別・具体的にご提案しますので、お気軽にご相談にお越しください。